以前書いた Dive #117 1981 年版 NAUI ダイブテーブルが届いたにぼくが書いた水深の考え方が根本的に間違っていたので、今回はそれを正します。
ぼくはそのエントリーで 140ft を 42m と考えるのは安全マージンを取ることになるからより安全だと書きました。これはいいのです。
140ft は 42.672m ですから、1981 年の NAUI ダイブテーブルでは 42.672m まで潜水してもかまわないことになります。あくまでダイブテーブル上はということになりますけれど。
1981 年のダイブテーブルでは 42m を越えて潜水してはいけないのだから、140ft を 42m とするのは構いません。140ft との単位換算で生じるあと潜って良いはずの 67.2cm は潜れないものとして切り捨てているので安全側に傾いています。
※ なおぼくが NAUI Open Water I を取得した 1987 年当時はレクリエーショナル・ダイビングは水深 -30m を越えてはならないとされていました。
ですがぼくは当該エントリーで 20ft を 6m ではなく 7m にしなければならないと書きました。これは明らかに間違っています。20ft は 6m にしなければなりません。
20ft は 6.096m ですからヤード・ポンド法ではメートル法の 6m を 0.096m 越えています。
つまりダイブテーブルの水深のメートル法側 6m は、ヤード・ポンド法の 20ft (≒ 6.096m) 以内に収まっています。
誤差である 0.096m 分は、ダイブテーブルの水深区分上では次の区分(9m)側として読むことになるため、結果として安全側に扱うことになります。
つまりメートル法に換算したときに 20ft を 6m とすることは、より安全な方向に傾きます。20ft を 6m とするほうがよいのは明らかです。
現在の最新版 2022 年版の NAUI ダイブテーブルの話をします。現在レクリエーショナル・ダイバーが潜ることができるとされている最大水深の 40m を取り上げます。
これは潜ることが許容されているのが水深 -40m であるということでなく、人がレクリエーショナル・ダイビングで潜ることができるギリギリのリミット値、限界値が -40m である、ということを意味していて、ホイホイと潛ってよいとされているわけではないことを意味しているのですが、それをインストラクターを含め、ほぼ全てのダイバーをそのことを理解していないのですが、そのことは今は横に置いておきます。
2022 年版ダイブテーブルを見ればわかりますがメートル法とヤード・ポンド法が併記されています。
40m を見てみましょう。
NAUI ダイブテーブルはヤード・ポンド法で作られていますから、最大水深は 130ft になります。レクリエーショナル・ダイバーはこの水深を越えてダイビングをすることはできません。水深 -40m を超えると少くともダイブテーブルを引くことは不可能になります。
ですけれど実は水深 -39.624m を超えると NAUI ダイブテーブルは使用することができません。理由は 130ft は 39.624m だからです。ですから -40m の水深では NAUI ダイブテーブルは使うことができません。
ダイブテーブルのメートル法での最大水深を -39m とするならば NAUI ダイブテーブルをそのまま使用することは問題なくできます。ですが最大水深を -40m とするなら -130ft を越えてしまい理論上は NAUI ダイブテーブルを使うことは安全上のリスクを増大させることになりそうです。
他の水深も気になるので表にまとめてみました。
| メートル法 (m) | ヤード・ポンド法 (ft) | 単純変換値 (m) |
|---|---|---|
| 6 | 20 | 6.096 |
| 9 | 30 | 9.144 |
| 12 | 40 | 12.192 |
| 15 | 50 | 15.24 |
| 18 | 60 | 18.288 |
| 21 | 70 | 21.336 |
| 24 | 80 | 24.384 |
| 27 | 90 | 27.432 |
| 30 | 100 | 30.48 |
| 33 | 110 | 33.528 |
| 36 | 120 | 36.576 |
| 40 | 130 | 39.624 |
やはり水深 -40m は安全マージンがマイナスに振れています。他の数字は問題がありません。
結論としてはメートル法で生きている人は、NAUI ダイブテーブルでは -39m までを限界水深とし、それを越えれば減圧症リスクが増大する、そう考えるのが良さそうです。