RMV () データとワーキング・マキシマム (現実的な最大値) を前提に、 (緊急用ガス) と (ターニング・プレッシャー) を決定する計算は以下の通りです。
RMV_Planは、あなたのワーキング・マキシマム に、以下の表から選択した状況別ファクターを乗じて決定します。これにより、潜水条件に合わせた余裕を持ったガス消費量を計画します。
| 潜水状況 | 状況別ファクター | 適用基準 |
|---|---|---|
| 理想的な条件(穏やかな環境、浅場) | 水深 未満、流れ無し、リラックスした潜水。 | |
| 標準的な条件(平均的な環境) | 水深 超過、弱い流れ、適度な水中活動。 | |
| 挑戦的な条件(困難な環境) | 水深 超過、強い流れ、低い水温、高い作業負荷。 | |
| 極限的な条件(緊急事態、非常に困難な環境) | 洞窟・沈船の内部、視界不良、予測される緊急対応(バディへの給気など)。 |
| 変数名 | 定義 | 単位 |
|---|---|---|
| RMV_Plan | 計画用RMV(ワーキング・マキシマムに状況別ファクターを適用した値) | |
| 初期残圧 | 潜水開始時のタンク圧力 | |
| 最大水深のATA | 潜水予定の最大水深の絶対圧 | |
| タンク容積 | 使用するタンクの公称容積 |
は、最大水深でトラブルが発生した際、安全停止を完了し、水面まで浮上するために必要な空気の圧力です。
必要な空気の容積を計算します。浮上時間には、あなたのダイブコンピューターが推奨する最大浮上速度(例:)を基に計算した値を使用します。
計算した容積を、使用するタンクの容積で割ることで、必要な圧力 () に変換します。
結合された式:
【推奨】 計算で得られた に、さらに 程度の安全バッファを上乗せし、最終的な としてください。(例:計算値 に設定)
は、潜水ルートを折り返す必要がある圧力です。を確保した上で、残りの空気を往路と復路で等分するという考え方に基づきます。
結合された式:
このに達したら、NDLに余裕があっても、直ちに探索を中止し、浅場への移動(折り返し)を開始することが、ガス管理計画の最優先ルールとなります。