The road Orz passed by 2026 年 09 月
09 月 20 日 ( 日 )
Dive #219 The Current World of Diving 〜ダイビングが他のレジャーと比べて不利な点〜
やっぱり正直なところ、ダイビングというアクティビティには根本的な欠点というか不利な点があるなと、40 年近くダイビングに付かず離れずでいると、どうしてもそう感じてしまう。
その欠点には以下のようなものがあるなと感じている。
- アミューズメント (水族館、グラスボート、テーマパークなど) に乗っかるのと同じ訳にはいかないことにすぐに気がつく
- 遊びのはずなのに安全について常に考えないと最悪命を失う
- 遊びなのに命を落とさないために勉強が必要
- 遊びなのに命を落とさないために練習が必要
- 遊びなのに知識、スキル、判断力を維持し、向上させる必要がある
- 自分の知識、スキル、判断力の維持、向上を怠ると命を失いかねない
- 海という自然が相手なので、絶対的な安全保障がない
- お金がかかる
- 時間も取られる
- 以上のことに対して対策をしても、できることは基本的に水の中にいること、水の中を見ること、記録することだけ
他にもあるかも知れないけれど、やっぱりこれらを見ていると、お金だけに限らず支払うコストはやたらとでかいな、と認めざるを得ない。
だからやってみたい、でもやらない、怖いし、っていう人が少なくないのは理解できる。その考えは人としてとても自然だとやっぱり思ってしまう。
だからといってお前らダイバーは異常だと言われると、ちょっと待って、って言いたくなるのだけれど。
そして
「楽しい > 負荷」
になるように、いろんな人がいろんな方法で頑張っているんだけど、うまくいったり、いかなかったりして安定しない。
やっぱりなかなか、いろいろ難しい。
そして、さっきのリストに挙げた負荷を引き受けないと、本来ダイビングというアクティビティは成り立たないのだけれど、今の時代はかなりの部分を削ることで成り立たせている。成り立っているかのように錯覚する構造になっている。
錯覚する構造になっているからぼくが耳にしてきたような
- 「安全管理?プロが提供すべきサービスでしょ?」
- 「自律?管理の手を抜きたいインストラクターの言い訳でしょ?」
なんてセリフが見聞きされてしまうんだろうなと愚考する。
つまり今のダイビングでは、安全マージンだけでなく、本来ダイバー自身が引き受けるはずだった知識、スキル、判断、自己管理といった負荷まで、かなりの部分が削られたり、サービスの中に包み込まれて見えなくなったりしているように思える。
その結果、本人には「安全に管理されたレジャー」に見えていても、外から見れば「そこまで他人任せで水の中に入るのか」と映る場面もあるんじゃないかと。
そういうものを見れば、ダイビングに興味がある人であっても「やってみたいけれど、こんな危ないことはやらない」と考えるのも、むしろ自然なのかもしれない。
結局そういうことなんじゃないかと。
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