The road Orz passed by 2026 年 08 月
08 月 13 日 ( 木 )
Dive #196 11 日の串本での事故について Part 1
最初に書いておくけれども、11 日の事故については何もわかってないっていうことを先に書いておきます。ぼくだけじゃなくて誰もわかってない、わかってないから 第 5 管が調べてる。
ネットを見ていると 11 日に串本で発生した体験ダイバーの死亡事故、あるいはダイビング中の病死について、どこのサービスがやったという書き込みが目につくようになっている。そう考えるのって早計過ぎるし無責任過ぎるってことをここで書くことにする。
とりあえず、どこで事故があったのかは NHK の画像を見れば一目瞭然で、串本の人間も、串本で頻繁に潜る人間も、事故があったのがどこかはわかる。具体的にあのポイントのあそこか、ってことまでわかる。
でもどこで事故があったのかわかってる人間はそのポイント名を出さない。というのは事故と関係ないサービスの名前がポイント名として出てきてしまうから。
ネットではすでにそのサービスの名前がダイブポイント名として出てきてしまっていて、あそこがやったのか、なんて書かれ方をしている。なのでそのサービスはうちじゃないよ、うちは無関係だよ、って早々とホームページのトップに書いている。
サービス名を下手に出すと少し前に共同通信社の記者がやらかしたように、無関係のサービスがまるで事故を起こしたかのような誤情報が流布されてしまう。実際に誤報の対象になってしまったダイビングサービスは未だにあのフェイクニュースによる風評被害で苦労している。
この前の共同通信社の誤報で共同通信社内がえらいことになったっぽくて、今回の報道各社はきちんとウラを取ってるみたいで、少なくとも現時点では誤報は見られない。
マトモな人ならポイント名であそこだなんて言わないし、そもそも名前を出さない。そこがやったと誤解されるから。
あそこのサービスだ、って騒いでいるのは、映像をみて、ポイント名からそのポイント名になっているサービスだって思い込んでる人だけだ。実際にはそうではない。
騒いでいる人たちにはまずは落ち着け、と言いたい。串本のビーチポイントは出雲と田子の浦を除いてたいてい現地サービスの名前がついていて〇〇前ビーチって呼ばれている。
さらにその〇〇前ビーチを使うのはその名称になっている〇〇だけじゃない。他の串本のサービスも体験が入れば使うし、講習が入れば使う。ビーチダイブのお客さんがいればもちろん使う。でも一番使っているのは県外からやってくる都市型ショップだったりする。
なのでどこのサービスのゲストが事故になったのか一生懸命探すのは意味がない。都市型ショップのゲストの場合もあるからだ。もちろんどのビーチで起きたのかだけでどこのゲストが事故になったのかなんてわかりっこない。
もし一生懸命事故ダイバーがどのショップやサービスなのかを探しているのが認定ダイバーならなおさら落ち着いて欲しい。
あなた達はダイバーとして認定されているはずだ。これは危ないと思ったらそのダイビングは中止できるはずだ。それだけのことを Open Water で学んでいるはずだ。
あなた達がまず最初にやるべきことは、自分自身が事故の当事者にならないようにダイバーとして成長することのはずだ。
Open Water を修了しているのなら、ガイドやインストラクターはあなた自身という最強のメイン防護壁が決壊したときのバックアップ防護壁だということは認識しているはず。
次に頼りになる2次防護壁はバディだ。ガイドやインストラクターは3次防護壁でかなり後方防御になる。距離がありすぎて間に合わないことも届かないことも普通にある。
バックアップ防護壁はメイン防護壁の代わりにはなれない。補強すべきは今も昔も自分自身という最強のメイン防護壁だ。
どうしてもガイトとインストラクターに頼りたいのであれば2次防護壁と3次防護壁を一緒にするしか無い。ガイドもしくはインストラクターをバディとし、マンツーマンで潜るしか無い。
その場合ガイドもしくはインストラクターを個人用にチャーターするわけだからお金は当然……
そんなのは多くの人にとって現実的でないのはわかると思う。当たり前のことを当たり前と理解できるなら。
だからダイバー自身はこれまで通り、自分自身のアップデートに取り組みながら海を最大限に楽しんで欲しい。
あなたが少なくとも Open Water Scuba Diver と認定されているなら、間違いなくそれができる、ぼくはそれを信じている。
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Dive #197 11 日の串本での事故について Part 2 〜洞窟への違和感〜
この稿では 浅地のトンネルは取り扱わない。浅地が中上級者向けの外洋ポイントであることから浅地のトンネルに関することは除外した。
実は 11 日からの「洞窟」って報道で書かれていることが引っかかっている。正直に言うけど串本に洞窟って呼べる水中の地形ってあったか?
少なくともダイバーが洞窟って言葉から連想するようなケーブ環境、キャバン環境は何十年も串本に通っているけど、ぼくは知らない。
串本の殆どは岩礁帯なので、もちろん岩の隙間はくぼみはある。その中に魚が群れていたりもする。でもそんなの住崎にも備前にもある。
あるけれどあれを洞窟って呼べるかと言うと、いや、単に岩の隙間だろ、って思う。
少なくとも人が入れるサイズ感ではない。
人が入れるそれっぽい形状の地形と言えば、イスズミ礁のアーチしか思いつかない。でもあれもケーブでもキャバンでもなく、アーチだ。
1 軒だけそんな岩の隙間のようなところを「洞穴」とポイントマップに記載している店はある。あるけれど大げさな呼称だな、と正直思っている。いやそういう紹介の仕方が悪いわけではないけど。
そういった岩の隙間っていろんな生物がいるので、ライトで照らして外から覗き込んだりはするよな、とは思う。でも中に入るようなサイズ感の穴や隙間ってあったか?ってやっぱり思う。
今回の事故って穴を 3 人で覗き込んでいて交代のために振り返ったら……っていうのならわかるんだけど。それならあるかもしれないって。でもそれって岩の隙間、くぼみと関係ないし。
なんだか今回もメディアの言葉の不用意な使用で混乱が撒き散らされている気がしてならない。
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