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08 月 09 日 ( 日 )
Dive #192 ダイバーの定義について Part 1
以下そもそもダイバーとは何なのかをめぐる考察の現時点でのスナップショットの一部になります。
今回取り上げるのは一度基準を満たしてダイバーとして認定されたものの、それを捨てた、あるいは捨てる方向に誘導されてしまったかつて認定ダイバーであった人たちになります。
なんらかの事情があって基準が示す認定ダイバーになれない人や、不幸にして基準を満たしていないにもかかわらず認定証が出されてしまった基準未達成ダイバーは対象から外します。
例えば何らかの障がいがあってサポートを必要とする人はダイバーになれないのかというとそんなことはありません。そのあたりのことも基準にきちんと書かれていますが、それは後日取り上げようと思います。
形式上ある意味被害者でもある基準未達成ダイバーについても後日取り上げようと思います。
一度はダイバーとして認定されたものの、自律しようとしない認定ダイバーを何十年もずっと見てきて、この人たちはダイバーではないっていうぼくの中の定義があるのですけれど、これって実はぼくが単にそう思っている考えているってことではなくて、昔の全ての指導団体の基準に書かれていますし、それが書き換えられたことはありませんし、現在では ISO で定義されています。
ぼくは昔から認定されたのだからダイバーになってくださいってことを言い続けてきました。それに対する反発もこれまでたくさん受けてきましたし、現在進行系でいろんな形で受けてもいます。
ですがそれは別にぼくが皆さんはダイバーの定義から外れていると独断や思い込みで言ってるわけではなくて、そもそもダイバーの認定がそうなっています。
<<ISO 24801-2>>
スキューバインストラクターの監督なしに、少なくとも同レベルの他のスキューバダイバーとオープンウォーターで潜水するのに十分な知識、技能、経験を有しているとみなされるよう訓練されなければならない。
<<NAUI Standard and Policy>>
このコースを無事修了した卒業⽣は、ダイビング環境、活動内容、潜⽔エリア、および器材が訓練時のものとほぼ同等である限り、監督なしでオープンウォーターダイビング活動を⾏う能⼒があるとみなされる。
これがダイバーです。
なのでぼくは今でも言っているのは、講習を終えてダイバーになったけれども、ダイバーの定義から外れてダイバーとは呼べなくなった人たちに、せっかくダイバーとして認定されたのだからダイバーに戻ってくださいってことだったりします。
これが何十年も前から、そして現在も有効なダイバーの定義です。ずっと変わっていません。文面の多少の違いはあれど、全指導団体の基準上は上の定義がダイバーです。
自律してダイビングというものを自分事として関わる人がいます。このような人は自己の安全に対しても主体的に関わろうとします。バディの安全に対しても主体的に関わろうとします。まさに基準や ISO が定義するダイバーそのものです。
そしてダイビングは服務サービスとして提供されるものだとして主体性を捨てて参加しようとする人もいます。安全は他人がサービスとして提供するものとして自身はそのサービスを享受すべき存在であると考える人になります。
ここで質問があります。
どちらの人が安全に海に潜ることができますか?
どちらの人がダイビング中のリスクを減らすことができますか?
べき論ではなくて、実際にどうなのかを答えてみてください。
海の中は当たり前ですが空気がありません。わたしたち人間は水中で呼吸をすることができません。魚のようにエラがないので。またウミガメや水棲哺乳類のように何十分も呼吸することなしに潜り続けることはできません。
当たり前ですがぼくたちは陸棲哺乳類だからです。ぼくたちは水中という環境にそのままでは適応できません。
そのことを前提にしてもう一つ問わせてください。
そのような環境の中で本当に他人があなたの安全を保証できると信じることができますか?
海は残念ながらテーマパークのようなアミューズメント施設ではありません。そのような場所でおんぶに抱っこ状態で自分は安全だと信じることができますか?
少なくない人はどうすれば自分がより安全に海の世界を楽しむことができるのか、濃淡はあるものの考えています。
ぼくの言っていること、つまり全指導団体の基準を疎ましく思って無視しようとする人にぼくは願っています。
ダイバーに戻ってください。
それがぼくの願いの一つです。
今回は一般ダイバー向けの問題提起になっていますが、次回はなぜこうなってしまっているのかについての現状分析を考えていきたいと思います。
中には意図してこのようなダイバーを育てた人たちもいますが (育ててないのですが)、たいていはそのような意図がないのに結果的にダイバーをそうしてしまった多くの人たちの存在 (それにはぼくも含まれます) についても、そしてダイバーになろうとしている人についても、等しく触れて整理することになるかと思います。
あくまで現状を表現する目的として、誰かを非難するための整理ではなく、今後ダイバー生態系がどの方向に向かうのが望ましいのか、その議論の基礎資料になる、その議論のたたき台になる整理を試みたいと思っています。
安心してください。一般のダイバーを批判、非難したいわけではありません。きちんとショップ、サービス、インストラクターなどの養成支援側の問題も取り上げていきます。
よく議論になっている問題の周辺構造を俯瞰していく試みを継続していきたいと思います。
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