The road Orz passed by 2026 年 08 月
08 月 05 日 ( 水 )
Dive #191 インストラクターの仕事とは Part 2 〜昨日の反省から考えたこと〜
こんばんはアントニオ猪木です。
昨日に引き続きまたこの話題です。
キレるのはよくないな、と思っていろいろ書き直しています。考えの整理も始めています。以下はその整理の過程のスナップショット。
まぁ反対するショップオーナー、インストラクター、ダイブマスターが大半で主流派であることは知っています。ぼくも一時期はその考え方をする一員でしたから。
でもですね、経験を積んでバディとバディダイブをしようと思う人の心をへし折るのはなにか違う。逆にバディダイブをできるようにサポートしていくのがぼくらの本来の仕事じゃないの?とは正直思います。
このコースを無事修了した卒業⽣は、ダイビング環境、活動内容、潜⽔エリア、および器材が訓練時のものとほぼ同等である限り、監督なしでオープンウォーターダイビング活動を⾏う能⼒があるとみなされる。
と NAUI の基準には明文化されています。もちろん ISO 24801-2 の要件を満たしていることも基準内に明記されています。
PADI もインストラクターマニュアルには、はっきりと明文化されてはいないものの、Open Water は ISO 24801-2 の要件を満たしていることは書かれています。
思い出してほしいのですが ISO 24801-2 は自律ダイバーの定義とそうなるためのコースの最低基準の定義です。
わかるんですよ。わかるんです。心配してるってことは。ぼくもそうでしたから。そして海ではミスればそれが命取りになる。だからわかるんです。
ぼくらの時代はコースを終えて認定証が出されて、でもそのままそのショップのツアーに参加してツアーの中で計画をどうたてるか、現地サービスでどのように情報を収集するか、地形をどう読むか、海況をどう読むか、また水中ではどういうときに一度止まり、水中で何を見て、どう判断するのか、そしてそういった判断をしないとどんな危険があるのか、ってことを教わり続けてきました。
ファンダイブツアーも継続教育であると昔の NAUI では考えられていました。昔の NAUI のなので教育だとか固い表現になってしまうのですが、そこはご容赦いただきたいのですが。
ただこれをやるにはショップの常連さんになっていただくしかない、そう思ってしまうのも仕方がないとも思います。
ましてや今の時代、自立したダイバーになりたいって思う人はそう多くはない。
それどころかインストラクターやガイドの管理下でずっと安全を守ってもらってダイビングを楽しみ続けたいって人が大半ということもわかっています。
そして実際に多くのダイバーはインストラクター、ガイドの管理下であれば安全だと思っている。
でも実際に海という環境でそんなことが成り立つはずがないのはインストラクター、ダイブマスター、アシスタント・インストラクターをやってきたのなら知っていますよね?
たくさんいろいろ見たり他のショップやサービスで何が起きたのか、起きているのか知っていますよね?
やはり安全を保つための機能をショップ、サービス、オーナー、インストラクター、ダイブマスター、アシスタントインストラクターがずっと抱え続けるのは無理がありませんか?人間の限界を超えるものを背負おうとしていませんか?
安全に関する責任は、トレーニング中に徐々に指導者から⽣徒へと移譲されるべきであり、⽣徒は監督なしで潜⽔するための資格を取得するために、⾃⾝の安全に対する完全な責任を負う能⼒を備えている必要がある。
基準に書かれていることを厳密に実施するのは、今のダイビングシーンでは不可能だということはぼくもわかります。それにずっとぼくも苦闘してきましたから。それは今の時代では無理だということもわかっています。
これを達成するには常連さんになってもらって継続的に指導を混入させて時間をかけて成長してもらうしかないと、ぼくたちともう一つ前の世代は考えました。常連さんに対してはそれがうまく機能しました。
でもちょうど世の中のビジネスシーンではメーカーやブランドによる顧客の囲い込み戦略だとかの話がビジネス誌で一斉を風靡していた、いわゆるバブルの頃になります。その論はやがて企業が構築するエコシステムという考え方に発展していきます。
世の中では常連さんになっていただこうとすると、囲い込みであると論ずることがネットを中心に流行りだしてしまいました。どのネットとはいいませんけど。上がったり下がったりするところとまではいいませんけど。
少なくともダイビングショップやダイビングサービスでの常連化推進は囲い込みのためのものではありませんでした。囲い込んで顧客からお金を搾り取るシステムでは少なくともなかったし、そんな発想をする店はなかった。
ところがバブルの頃にそれをする店が出てきてしまったっていうのがその後のダイビング界の混乱の元になってはいるのですが、その話は今は置いておきます。
今の時代、ダイビングショップ、ダイビングサービスの常連さんになってもらうのは難しい、それは事実だと思います。
でもダイバーとして育ってもらうには常連さんになってもらうしかない、って決めつけるのは、まだ早計だと思いませんか?
バディチームにバディダイブ環境を与えながら自分はバディチームの監督者としてブリーフィングを行い、水中でのバディチームの評価、指導を行い、デブリーフィングで評価、アドバイス、次の目標設定も行う。
そのような形を採るのかどうかは別にして、自律を目指すプログラムを設計実装して商品として提供するのは本当に不可能でしょうか?
できないって青写真を描く前から諦めていませんか?本当にできませんか?昔だからできたのですか?今は本当にできませんか?繁忙期は無理としても繁忙期を外すなどして商品提供できませんか?
成長してバディダイブができるようになりたいニーズに対して門前払いするのではなく、商品メニューの一つとして提供するのは本当に不可能ですか?
ダイバーと自分自身を痛めつけるのをやめるために、もう少し対策として考えたほうが良いんじゃないですか?
本当に「できない」と結論づける前に、一度みんなで考えてみる価値はないでしょうか。
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