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07 月 29 日 ( 水 )

Dive #186 知恵袋でインストラクターになりたいという若者に答えて

Yahoo 知恵袋の以下の質問に答えた内容に加筆、修正になります。論旨を訂正したのではなく誤解のないように修正を加えたということになります。

ダイビングインストラクターになりたいのですが現時点でアドバンスまで取ってます。

ワーキングスタディはブラックだと聞いてなるべく行きたくないのですが、リゾート型のダイビング

ショップでオススメの所があったら教えて欲しいです!

うーん、回答が難しいな……

知恵袋の質問ではなく、ぼくが個人的に相談を受けた、という前提で回答します。ファンダイバーからの相談ではなく、インストラクターになりたいという人からの相談だからになります。

ときおり厳しい表現がでますけれど、説教したいとかそういう目的でないことだけは了解ください。これもインストラクターになりたいという人からの相談だからになります。

まずはインストラクターになるために何を身に着けていることが前提になっているのか、それを指導団体の基準に当たったほうがよいかと思います。

PADI だったら「PADI インストラクターマニュアル」で検索すると 2021 年版 PDF がヒットします。そのインストラクターマニュアルの「プロフェッショナル・メンバーシップガイド」の章を読めば、IDC を受ける際の前提が書かれています。

NAUI だと NAUI Japan はスクーバセンターに問い合わせてください、となるので通常だと NAUI Japna が発行する NAUI Standard and Policy の日本語版を購入することになります。

でも下調べで高価なマニュアルを購入するのはあまりにつらいので、NAUI Worldwide が PDF を公開しているのでそれを読めばわかるようになります。Worldwide なのですべて英語ですが今の時代、翻訳ソフトもあるのでさほど苦労なく読めるでしょう。

NAUI Worldwide の NAUI Standard and Policy は 2024 年版ですが以下の URL から読むことができます。

Instructor - Leadership - NAUI Worldwide

以下 PADI と NAUI でアドバンスの人がインストラクターになるまでの、指導団体が推奨するパスを書いておきます。

NAUI:
アドバンス ➡ レスキューとCPR/First AidとナイトロックスSP ➡ MSD ➡ AI ➡ DM ➡ ITC ➡ IQ
PADI:
アドバンス ➡ レスキューとEFR ➡ DM ➡ IDC ➡ IE

NAUI と比較して PADI は少なく見えます。PADI の場合は AI が DM と IDC 内に分散して内在する構成になっているので外から見えにくいだけです。そのあたりは NAUI と PADI では AI に対する定義と役割が若干異なるからということになります。

それで質問者の方のところで一番気になっている点なのですが、やはり質問者の方の仰る「ブラックが嫌」「ワーキングスタディが嫌」って2点です。ブラックについては他の方が触れられているので割愛します。

ワーキングスタディというのを言い換えると、インターンシップだとか OJT (On The Job Training)、場合によっては丁稚なんて言葉になります。

これが不要かと言うと不要にはならないってことになります。

OJTでは、プロとして現場で活動するために最も重要な以下のようなことを学びます

  • あらゆる環境でのグループコントロール
  • グループ全体の安全管理
  • 非常時対応
  • 接客
  • 企画
  • 現場で必要な考え方を含めたあらゆること
  • その他インストラクター (だけでなくアシスタントインストラクター、ダイブマスターも) が行う仕事のすべて
  • その他細かな多くのこと

結局現場で一人前として活動できるインストラクターになろうと思うと、どこかのタイミングで OJT は必要になります。理由は単純で現場で求められる安全管理は、資格取得だけでは身につかないからです。

だからどこかのタイミングで OJT は必要になります。

それがインストラクターになる前に経験するのか、インストラクターになってから経験するのかの違いだけです。

お客様の安全を第一に働くことになる仕事につくわけですから、そのときにそれなりに厳しい指導を受けます。

やはり責任の重さや厳しい指導そのものは避けられません。そこまで含めて受け入れられないのであれば、この仕事は向いていないかもしれません。

それでもインストラクターになると決意されているのなら、一緒に職場で頑張りましょうという話になります。

まとめます。

  • インストラクターになるまでのルートは基準を読めばわかる
  • 認定要件を満たせばインストラクターにはなれる
  • 現場で一人前として活動できるインストラクターになるには OJT は必要

こんな感じになるかと思います。

ショップオーナーさんによって、ぼくとは異なるいろんな考えもあるかと思います。そんな方たちの回答もあるでしょうし、ぼく以外の回答もいろいろ読んでどうするのかの参考にしてください。

【Web 版の追記】

早々にぼくをベストアンサーに選ぶのはいいのですが、ベストアンサーを選ぶと知恵袋では質問が Close されます。そうすると他の人の意見が聞けないし、そもそも待遇がひどすぎるブラックなお店を選ぶのは考え直したほうがいいかと思います。

それとぼくは OJT は必要とは書いているけれど、ブラックな職場環境を決して肯定していません。ブラックな職場環境を当たり前のものとして肯定しちゃだめです。

ぼくはインストラクター、ダイブマスター、アシスタントインストラクターの労働環境の改善は危急の課題だと思っています。

やはり以下はなんとかしなくちゃ未来が見えないと思います。

  • その地域の最低賃金の保証
  • 無償で使える労働力として利用しない
  • 社会保険、労災等の完備
  • オーナー自身の自己搾取の廃止
  • その他

どれも現実が要求することへの抵抗になるので難しいんだけど、知恵を絞って取り組んでいかないと未来が見えないと思います。

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