The road Orz passed by 2026 年 07 月
07 月 24 日 ( 金 )
Dive #180 レスキュースペシャルティで何をするのか 〜NAUI の場合〜
NAUIのレスキューコースの内容を具体的に教えてください。 - 実際にNA... - Yahoo!知恵袋
2013 年と古い質問なのですが、当時のレスキュートレーニングの意味の解説はあったほうがいいよな、と思うので整理しておきます。
なお質問者の方がリストしているトレーニングの内容の評価、それに対する質問者の方の考えに対する評価は行いません。単なる各項目の説明です。
最後にリストされた各項目に対するコメント、それと受講生に対するコメントは少し記述しておきます。
最後に NAUI Worldwide 基準をリストしておきます。NAUI Japan とは異なる可能性があります。
- 5 分間の立泳ぎ
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目的は基礎的な泳力トレーニングの機会の提供となります。
NAUI では Open Water では 10 分の水泳の立泳ぎがあり、それをクリアしなければなりません。ですから 5 分という OW の半分の時間ということは単なる泳力チェックになってそうです。
ですが NAUI レスキューダイバースペシャルティの基準では、やはり立泳ぎは 10 分なので、5 分で済ませているということは基準を満たしていないことになります。
とはいえ波がある、水温が低いなどの条件を鑑みて、インストラクター判断で時間を短縮する運用はありえます。安全を優先するからです。
- ウェイトを肩より上に持ち上げて数十メートル泳ぐ
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これは溺者を曳航するときに、溺者と救助者の頭部を水面下に常に沈めないための基礎的な泳力トレーニングになります。これはインストラクター判断により行われることがあります。
- 80kg あるインストラクターを海底 7m から一人で引き上げる
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これはレスキューコースで一般的に行われるスキルです。詳細は後に述べる NAUI レスキューダイバースペシャルティコース基準を参照してください。要救助者役の体重に関係なくクリアすることが要求されます。
実際の受講ではインストラクターや他の受講生が要救助者役を務めるため、体格の大きな相手を引き上げることも珍しくありません。
また通常は要救助者役は中性浮力が取れている状態スタートであることが多く (NAUI ITC でも中性浮力スタートと書かれています)、オーバーウェイト状態スタートならまずは中性浮力にする必要はあります。
- 人工呼吸をしながら、約 10m を船まで曳航
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これもレスキューコースの普通の項目になります。曳航できないと救助もへったくれもないのでやります。
- 一人で船の上に引き上げる
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これはコースとしてはあまり一般的ではないと感じます。実際には一人でボートへ引き上げることは困難な場合が多く、通常は船上の協力者と連携して収容します。
もしかすると一人でボートへ引き上げることは非常に困難であると教えたかったのかも知れません。
- エア残30でバディブリージング等の緊急浮上法
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エア残 30 でやるかどうかはともかく、緊急スイミングアセント、オクトパスブリージングアセントの2つの OW の復習、OW では行われなくなったバディブリージングもやります。エア切れ時の防御層を増やすためです。
残圧 30 でやるのは実際のエア切れが起きるときの状況を想定してのものかと思われます。受講生の安全を確保する前提で行うことは可能です。
- エア15で、海底からの溺者引き上げ
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まぁやる場合もあるとは思います。レスキューの実施は残圧は関係ないですから。
以上を見る限り、レスキューコースとして特別厳しい内容だったとは思いません。むしろ現在でも一般的に行われている内容が多く含まれています。
ただ質問者の女性はレスキューを受講するのは少し早すぎたのでは、とも思います。
レスキュートレーニングが苦痛で、その結果ダイビングそのものが嫌になってしまったのであれば、その時点ではレスキューコースを受講する準備が十分整っていなかった可能性があります。
慌てなくても必要性を感じるまで先送りしてもよかったのでは?とは個人的に思います。
やはりレスキューは自分とバディの安全のために必要である、と思えなければ、表面的にこなして終わりになり、何も学ばずに終わりになりやすくなる傾向を経験上感じます。
自分自身とバディを守るために必要だと思えるまで先送りしても良いのではないかと思います。そうでなければつらい思いをするだけで終わりになってしまいがちだと経験上思ってしまうので。
ただ NAUI では基準より重視される NAUI Credo に以下のように書かれています。
「ダイバーとして認定された者は誰でも、バディダイバーの救助の基本を遂⾏できるべきである」
これを単に厳しいと解釈するのか、それともより安全なダイバーとして成長することを手伝ってくれるのか、どちらの解釈にするのかは、自身でお決めになればいいと思います。
ただ一つだけ書いておきたいのは、ゲストを怒鳴るというのはあり得ません。それは指導ではありません。激励する、応援する、ハッパをかけるのならあり得るでしょう。応援は通常あります。元気づけるのもあります。ですが怒鳴るのは指導ではありません。
以下は NAUI Worldwide のレスキュースペシャルティの最低スキル要件です。2024 年時点のものです。なお学科は省略しています。実際の講習ではインストラクターの判断により追加課題が行われることがあります。また、法令や講習環境によって実施方法が異なる項目もあります。
- 【水泳】
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- 200m ノンストップ水泳 (泳法問わず)
- 10 分間のサバイバルスイム (通常立泳ぎ)
- 水深 3m から重さ 4.5kg のものを回収 (通常ウェイトベルトが使われます)
- 【スキンダイビング】
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- 400m ノンストップ遊泳
- 水深約 3m に沈む意識喪失スキンダイバーを水面まで引き上げる
- 水面でウェイトベルトの破棄 (浮力の確保)
- 【スクーバダイビング : OW の復習】
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- 機材のセッティング
- 機材のオフティング
- 機材のチェック
- 水面でのマスク脱着
- 水面でのフィンの脱着
- 水面でのウェイトの脱着
- 水面での機材の脱着
- 水中でのマスク脱着
- 水中でのフィンの脱着
- 水中でのウェイトの脱着
- 水中での機材の脱着
- 2 分間のマスクなし潜水
- 2 分間のオクトパスブリージング水中遊泳
- BCD を使用した水面での浮力確保
- BCD と呼吸のトリミングによる中性浮力の実施
- 【緊急時対応/レスキュー/問題解決】
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- 安全な場所から要救助者に浮き具などを与えて溺水状態を解除する
- 自分自身と要救助者の水面での浮力確保のために以下を行う
- 自分自身と要救助者の BCD への給気による浮力確保
- パワーインフレーター使用
- オーラルでの給気
- 自分自身と要救助者のウェイトシステムの破棄による浮力確保
- 自分自身と要救助者の BCD への給気による浮力確保
- スーツの締付けや低水温由来の呼吸困難ダイバー、つまり過呼吸ダイバーのアシスト
- 最低 2 種類の方法による疲労ダイバーの 91m 曳航
- 水面、水中でのパニックダイバーサポート
- オクトパスブリージングアセント
- 行方不明ダイバーの捜索 (サーチ安堵リカバリーの応用)
- 呼吸停止ダイバーの曳航、引き上げ (ビーチ、ボート、プラットフォームなど)
- 【スクーバダイバーレスキューシナリオの実施】
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- 溺水ダイバーの確認
- 機材装着
- エントリー
- 最低 20m 移動
- 水深 6〜9m から要救助者を水面に引き上げ
- 浮力の確保
- 救援要請
- 機材を脱装、人工呼吸を行いながらの曳航
- エキジットポイントからの引き上げ
- レスキューシナリオの全体管理
- 事故管理計画の活用
- 酸素投与
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