8 月 19 日に串本について 21 年ぶりに師匠と再会して、その日の夜にいろいろ話し込んだのですが、その数日前に電話で話し込んだ後にメモしておいたもの。原則的に触らずにそのままコピペしています。
なんか、こんなのをネットに公開しちゃっていいのかどうか……
そっかぁ。白浜で亡くなった城東の気の毒なオーナーさん、師匠も病気だと思ってるんだ。やっぱそう思うよね。インストラクターが安全停止を終えたゲストをボートに誘導してて自分だけ事故るとかないもんなぁ、どう考えても。そんな事故シーンを思いつけない。
インストラクターとかアシスタントインストラクター、ダイブマスターって普通のファンダイバーとはやっぱちゃうもん。
師匠は今のインストラクターはファンダイバーと変わらん、って相変わらず手厳しいこと言ってたけど。それに対してぼくが、まさか、って言ったら、お前がやめてしまった時のインストラクターと今のインストラクターを同じと思ったらあかん、って手厳しかった。
そもそも志がないから全然だめだって言ってたな。単なる就職口だと思って来る連中がたくさん来るとかで嘆いてたな。そのたびに帰れって追い返してて疲れたって。
師匠の言うインストラクターって、指導してガイドしてってだけでなくて、自分の人生を自分の力で切り開いていこうってする人間のことだからなぁ。20 代の若い子には無理っすよ。
このままでは人生詰むって危機感で取り組み始めるのが30 代から 30 代半ばくらいからだから。だから若い子にはちょっと手加減してやってください。就職口って思って来る子の大半はたぶん業界からいなくなっちゃうけど。だから見えてない子たちのことを許してやってください。
でも師匠、いくら志があってもダイブマスターのトレーニング中に、誰も危険な目にすら合わせてないのに、殺してしまったとか思い詰めて潜ること自体できなくなる人間よりはマシなんすよ。だから彼らを許してやってください。不出来な弟子からのお願いです。もう弟子って呼んでもらえないかもしれませんけど。
だいたいサラリーマンより生活が苦しくなるのがはっきりしてるのに、インストラクターになったり業界に飛び込む人間って、なーんも考えてないか、その正反対で燃えるような志があるかの両極端だから。
でもなーんも考えてなくてやってきた子も、彼らの指導者に叩かれたり、沢山のファンダイバーに打ちのめされたりして変わっていって育っていく人も少なくないので。師匠は今はもうそんなやつはいないって言うけど。
もう少し彼らのことを辛抱して待ってやってください。ほんとになーんも考えずにやってきて、なにも変われなかった彼らは業界から去っていってしまいますけど。海をアミューズメント・パークと勘違いしたまま、インストラクターになれてしまった子たちって、こんなはずじゃなかったとか言いながら。でもそれは仕方がないし。
そんな彼らの一部が業界の悪口を言い始めるのも見てきたけど。ひどいやつの中にはダイビング業界のことを宗教とまで言うやつがいたりするけど。
だけどね、師匠。
人間って未熟な状態で生まれてきて、やっぱり大半の人間って未熟なまま死んでいくんすよ。それに抗おうとする人間も少なからず居るけどやっぱり少数派です。それは人間っていう生き物の限界なので、できればどうか許してやってください。
師匠は駄目だ!!って怒るかもしれないけど。師匠は熱い人だから。でもやっぱりわかってない子らを許してやってください。彼らは本当に普通の人なんです。
不詳の弟子からのお願いです。
といっても自分のように志があっても自分自身やファンダイバーに打ちのめされて、心が砕け散って去っていく人間もやっぱりいて……そんな挫折した人間には師匠はとことん優しくて支えてくれるけど、やっぱり去りたくはなかったなって、今でも思います。
あの頃の情熱の炎がなんか消えてないってのが、どこかでわかっちゃう。自分が自分をあきらめたときも、素直に師匠に泣きつけばよかったな、って今でも思います。師匠だったら誰も危ない目に合わせてないんだから、馬鹿なこと言ってないで仕事しろ!!ってボカンって言ってくれてたと思うので。
甘えてたらあかんのですけどね。
でもあの時、ぼくは師匠の助けを人生で最も必要としてたなって、思うんです。震災のときも助けてくれたけど。震災の時より、あのときのほうがずっと師匠の助けを必要としてた。絶望のあまり師匠の姿すら目に入ってなかったけど。
23 年ぶりに話せてよかったです。でもって 9 月に遊びにいきます。よろしくお願いします。泣かないように頑張ります。師匠辛気臭いの嫌いだし。だめだったら、君はまた泣いとるんか、ってまた呆れてください。