バーr……blog のようなもの 2025 年 11 月

11 月 30 日 ( 日 )

Dive #86: Kaite メモを購入

たまたま Amazon でみつけた PLUS の Kaite メモの 90x90mm サイズのものを購入しました。

この製品はいわゆる磁性スレートに分類されます。筆記原理は少し異なりますが、タカラ「せんせい」と同系統の「筆圧で記録し、磁性で消去する」タイプのメモになります。

kaite の筆記原理についてはメーカーのホームページで説明されていますので、そちらを参照してください。

原理がわかると利用に適したシーンや、製品の限界もおのずと見えてきます。Amazon のレビューを読む前にメーカーホームページで説明されている製品の原理をよく読むことをお勧めします。

ぼくはダイバーです。

もしあなたもダイバーなら、これって「せんせい」と同系統製品なんだし、もしかして水中スレートとして使えない?って思ってしまうかもしれません。

ぼくもそう思ってしまって試したくなりました。

90x90mm の小さな方を選んだのは、仮にテストの結果、水没してゴミになっても許容できるからです。

やっぱり水中で「アケボノハゼかわいい」なんてことが書けて、バディやグループ・メンバーと意思疎通できたら嬉しいわけです。

なので水の中で使ってみたいと思いました。

ですけれど当面海にでかける予定がありません。ぼくはもうドライスーツもロクハンも持っていないのです。

なので……

みんな大好きお風呂に漬けて使ってみようと思ったのでした。

結果発表!!

使えるじゃ、あーりませんか。

お風呂の水深では普通に書けましたし、ペンの後ろのイレーサーで消すこともできます。

ただしイレーサーで消すときに陸上で使う場合と違ってコツが必要になります。

陸上ではほとんど消しゴム感覚でイレーサーを使うことができます。ですが水圧がかかっている水中という環境では、イレーサーが消す範囲が広がってしまいます。

これは恐らくマイクロカプセルが入っている層が水圧で圧縮されているからだと思われます。

ですからイレーサーがどこまで消すのかを意識しないと、必要な文字まで消してしまうことになります。その点注意が必要です。

気になるのはスクーバで潜るときに常用と思われる -15m 以深でマイクロカプセルがうまく機能するかどうかということになります。

これは次のダイビングで試そうと思っています (来年あたたかくなってからになります)。

あと水中で使うことはまったく想定されていないはずなので、いつペンが錆びてダメになるのか、本体が水没してダメになるのかは当然現時点では不明です。

今回は評価目的のためにサイズが 90mm x 90mm のものを選びました。90mm x 90mm は小さすぎて水中スレートとしては実用性に欠けます。サイズの大きい方を選ぶか、貼り付けタイプを選んでプラスチックスレートに貼ったほうが実用性は高くなると言えます。

ガイディングでの使用は現実的ではありません。

水中でのプレゼンテーション用に磁性スレートが必要なら素直にタカラの「せんせい」を使うべきでしょう。そのサイズから「せんせい」の方がゲストへの情報伝達力は圧倒的です。ガイディングではデカさは正義です。

この製品の使用目的としては、あくまでバディとの情報交換用と割り切るのが望ましいかと思います。

バディとの情報交換用として既存製品としてクエストがあります。しかしクエストはやはり高価ですから、いざとなったら使い捨てが可能な、クエストの代替品として、この製品を考えてもいいのかなと思います。

海で使った後のお手入れですが、ダイビング器材やダイビングで使うその他の機材と同様に、真水で入念に洗って乾燥させるのがいいかと思います。

もし時間に余裕があるなら周囲のシリコンフレームを外して、本体シートからフレームから、真水で綺麗に洗ったほうがいいかもしれません。はめ込んでいるだけなので、バラすのもはめ込むのも簡単です。

お風呂のお湯の中で使って一晩経っていますが、特にペン先が錆びたり、フェルト部分がカビたりということは起きていません。ちゃんと水洗いをして乾かせば、けっこう長持ちするのかもという印象を持っています。

また製品付属の活性化バーは、普段はペンにくっつけていると思います。ですが海に持って入るときは外しておいたほうが、おそらく長持ちするでしょうし、なにより紛失の可能性がなくなります。

「せんせい」やクエストのほうが水中で見やすいのは確かでしょう。でもこの製品には「安い」という非常に大きな魅力があります。試す価値は充分にあると思います。

なおこのレビューは実際に海で使った後、更新するかもしれません。