師匠やその周囲の人たちのおかげで、21 年ぶりにダイビングへの復帰の道筋が見えてきたわけですが、かつての自分を取り戻すためには課題が山積みなのです。今回はかつての自分を取り戻すために必要と思われることを自分のためのメモとしてリストします。あくまで自分のためのリストです。
驚かないでください。経験本数 500 を越えていて、現場で働いていた元アシスタント・インストラクターでもこうなります。使い物になるダイブマスターになるようにしごかれていたとしてもこうなります。ITC を受けたら通ってしまってインストラクターになってしまうだろうと言われていたとしても (これは決して褒められているわけではないのです。今なってしまったらまずいと言われているのです) こうなります。オープンウォーターレベルのことができなくなっています。信じられないでしょうが 20 年以上の完全なブランクがあるとこうなります。
ぼく自身劣化していることは予測していましたが、ここまで劣化するのかと自分自身が驚いています。ですが 20 年以上ダイビングから遠ざかると、ダイビングの情報からも遠ざかってしまうと、ここまで劣化しちゃうんですよ。本当に全てが zero になっちゃう。
ですから今、ダイビングをしている人は、たとえ自分はもう潜れないって気持ちになることがあったとしても、年に数度でいいので潜り続けてください。潜るのがつらいって思っていたとしても、潜り続けることでそれに対するなんらかの答えは見つかるかもしれません。これまでとは違う道かもしれませんが、また再び歩く (泳ぐ?) ことができるなんらかの道が見つかるかもしれません。
20 年以上の完全ブランクがあると、いつか再開したいと願ったときに、自分が体験ダイバー以下のとても危険なダイバーになっていることを発見します。このようなことを避けることは将来の激しい後悔を防ぎます。ブランクが長くなればなるほど後悔は強く激しくなります。
人生は 1 度しかありません。ぼくのように後悔するようなことだけは……どうか……どうか決してないように、それを願います。
後悔だけしていても始まりません。ぼくたち人間は死ぬまで前に進むしかないのです。
ちょっと話が大きくなりすぎました。軌道をもとに戻します。
早速ですが今の自分に不足している、あるいは修復が必要なリストです。
上記リストの他に、リストを達成するために必要な機材の再購入も含まれます。目下危急の機材はダイビング・コンピュータ、BCD、エマージェンシー・ツールです。ぼくの場合はマスクやスノーケル、レギュレーターは後回しでもかまいません。自分自身が安定して安全に潜り、バディをサポートできることが、危急の課題だからです。
以上見てきたことは、ぼく自身がアシスタント・インストラクターとして働いてきて、ダイブマスターコースでしごかれて過ごしてきた中で、やはりいろいろなダイバーを見てきて、さらに今年串本で 13 本潜らせてもらって、今の自分は何を失っているのか冷徹に理解した結果です。誰にでも当てはまるものではありません。
どうかこれを読んだあなたが、将来こんなリストを作らなくて済むように願っています。